もし親や兄弟が孤独死してしまったら
もし親や兄弟が孤独死してしまった時、賃貸住宅に住んでいたら連帯保証人や身内であるあなたに警察や大家さん、賃貸住宅の管理会社から連絡が来ることになるでしょう。
もし身内があなた一人の場合は一人で後片付け、遺品整理をしなければなりません。
それだけではなく大家さんや管理会社から早く出ていけや高額の原状回復料金を請求されるトラブルに発展するケースも少なくありません。
そういった大家さんや管理会社の対応の他に葬儀の準備や役所への書類の準備など大忙しのはずです。
ですがここで絶対にやってはいけないことが1つあります。
それは大家さんや管理会社にかかった料金は払うので任せますと言ってしまうことです。
これだけは絶対にしないでください。
理由を説明していきます。
まず孤独死だった場合、発見時期がとても重要になってきます。
例えば1週間だった場合と3か月だった場合です。
1週間だった場合、床や壁などに体液や血液が染み込んでおらず害虫なども発生していないでしょう。
ですが3か月だった場合床や壁に染み込んでいる可能性が高くなり、清掃だけでなくリフォーム工事をしなければならない可能性が出てきます。
そうなると下手したら請求額が1桁変わることもありえます。
ここで視点を変えて大家さんの立場に立って考えてみましょう。
孤独死などがあった部屋は心理的庇護物件として次に入居する人がなかなか決まらず家賃も大幅に下げなくてはいけません。
今後大損害になります。
ですからできれば清掃して終了ではなくいっそのこと全体をリフォームするといった考えになってもおかしくありません。
言わば大家さんも被害者です。
ですがここで先ほどの絶対にやってはいけないことです。
もし任せてしまったら今回の孤独死とは全く関係のないリフォーム工事の代金を請求される結果になってしまいます。
たしかに原状回復に必要な床や壁などの工事はしょうがないでしょう。
しかしそれ以外のリフォームは全く関係ありません。
だから丸投げはしないでほしいのです。
それは孤独死現場を原状回復するプロフェッショナルの特殊清掃業者を頼む時も一緒です。
特殊清掃業者は自分で探した方が確実にいいでしょう。
なぜなら大家さんや管理会社に提案される提携業者は確実に大家さんや管理会社の意向に沿った内容の特殊清掃を提案するからです。
つまりリフォーム工事が必要なくてもリフォーム工事で話が勧められる可能性が高くなります。
特殊清掃は現場状況に応じて料金が全く違います。
また適正料金といった相場が確立していない業界なので丸投げは相手の言い値でいいですよと言っていることと同じです。
特殊清掃業者の探し方はここまで読んでくださった皆さんなら知っているはずです。
もう一度言いますが必ず現地に来てもらい現地見積もりをしてそれを3社程度行い料金や技術の比較、相見積もりを徹底して下さい。
やることが多くて大変でしょうが自分自身がやらなくてはいけないことと、人に任せてもいいことの線引きをしっかりとることだけは心掛けて頂きたいです。