1.空き巣マーキングとは

空き巣マーキングとは、空き巣が住宅や建物を標的にする際に、下見の段階で石を置いたり傷をつけたりして目印とし、数字やテープ、シールなど様々な種類の方法を用いて住人の情報を管理、共有する手法です。
これにより、個人または空き巣集団が容易に選定対象を特定し、狙う対象を絞り込むことが可能になります。
これを読んだ皆様には一度外に出て、玄関やポストなどしっかり確認して頂きたいです。

2.空き巣マーキングの種類

2-1.アルファベット
空き巣マーキングの一つのタイプは、アルファベットの文字や記号を用いたものです。
以下に一般的なアルファベットを使ったマーキングの例を示します。

M・男性
W・女性
S・1人暮らし
F・家族
A・赤ちゃん
D・犬
SS・土日休み

このようなアルファベットが一般的です。
特に注意してほしいのがWSと書かれた場合です。
女性の1人暮らしは空き巣が狙う対象の上位です。
また空き巣だけでなく性犯罪者が狙っている可能性もあります。
これを発見した場合下で紹介する対処法をすみやかに実行することをお勧めします。
 

2-2.数字

空き巣マーキングの一つのタイプは、数字を用いたものです。
以下に一般的な数字を使用したマーキングの例を示します。

1. 時間を表す

   8-17・8時から17時留守
    

2. 住人の数を表す

   3・3人家族
   
   危険度を表す
   5・数字が大きい程、防犯対策意識が高い
   1・数字が小さい程、防犯対策意識が低い
   
   このような数字の使われ方が一般的です。
   数字の内容と自分の状況が一致している場合、空き巣の下見が徹底して行われた結果となります。
   空き巣から狙いやすいと思われた場合、明日被害にあう可能性も十分考えられるので早急に対処しましょう。
   また注意点として5と書かれていても狙われないから安心とは考えないで下さい。
   この数字は空き巣によって使い方が違います。
   例えば5が一番狙いやすい場所を表している可能性もありますので数字を発見した時点で警戒しましょう。

2-3.シール

空き巣マーキングの一つのタイプは、シールを使用したものです。
以下に一般的なシールを使ったマーキングの例を示します。

1. 色シール

   青・男性
   桃・女性
   赤・危険
   白・安全
   橙・家族
   紫・1人暮らし
    

2. 形状シール
   ○・女性
   △・男性
   ✕・家族
   
   このようにシール1つで空き巣のマーキングは様々な意味を持つことがあります。
   シールは小さいものが多く、たとえ目に入っても違和感を覚えない可能性が高いです。
   ですがマーキング以外で自分の家にシールが貼られる可能性が低い事を十分に理解し、シールに対して危機管理能力を高めてもらいたいです。

2-4.記号

空き巣マーキングの一つのタイプは、特定の記号やシンボルを使用したものです。
以下に一般的な記号を使ったマーキングの例を示します。

1. 円と斜線

   • 建物や住宅に円と斜線が描かれることがあります。
     これは空き巣犯によって特定の家を標的とした印とされています。
      

2. 三角形と矢印

   • 三角形の形状や矢印が建物に描かれることがあります。
     これは入りやすい場所や注意が必要な部分を示すことがあるとされています。
      

3. 線や波線

   • 線や波線が建物に描かれることがあります。
     これは、家の外壁や窓の位置を示すことがあるとされています。
      

4. 特定の図形

   • 特定の図形が描かれることがあります。
     例えばトイレなどに使われる男、女を表すマークなどです。
      

注意点

これらの紹介したマーキングは使っている空き巣によって意味が異なることがあります。
ここで大事なことは空き巣もしくは犯罪者が下見をしてあなたの家にマーキングしたという事実です。
狙われている可能性を考慮して早急に対処する事を強く願います。

3.空き巣マーキングをする意味

空き巣マーキングは、犯罪者によって行われる行為ですが、その目的や意味は複数の要因によって影響されることが考えられます。
以下に空き巣マーキングが行われる主な意味について解説します。
 

1. 対象の情報管理

空き巣マーキングは、空き巣が対象となる住宅や建物を下見した際得た情報を、管理記録するために使用されることがあります。
そうすることで犯罪を実行する際、そのマーキングを見るだけでその住宅の特徴を素早く思い出すことができるのです。
 

2. 情報共有

空き巣は単独犯とは限りません。
近年外国人空き巣グループが逮捕されたというニュースを見ることも少なくありません。
空き巣マーキングを通じて情報を共有し、犯行の成功率を高めています。
特定の記号やシンボルによって、その住宅が容易に侵入可能であるか、警戒が必要か、また他の犯罪者がすでにその住宅に入ったかなどの情報を伝えることができます。
 

3. 効率の向上

空き巣犯は、効率的に犯行を行うためにマーキングを利用することがあります。
下見をする日、犯行を行う日を別にすることで捕まるリスクを減らします。
時間と労力を節約し、成功率を高めるために、既に情報のある住宅や建物を選ぶことで、犯罪をより効率的に実行しようします。

4.空き巣マーキングに使われる石の意味

空き巣マーキングで使われるものの1つが石です。
このマーキング石には2つの意味があります。
まず1つ目、それは

住人の行動時間の把握
空き巣はドアの前などに石を置いて開閉されたかどうかの確認をします。
例えば昼の12時にドアの前に石を置き15時に確認に来て石が動いてなければ12時から15時まで住人の出入りがなかったことがわかります。
石を置くというたったこれだけの行為で長時間見張っていなくても住人の行動把握ができてしまうのです。

住人の確認
石の使われ方はもう1つあります。
それは今現在家にいるかどうかの確認です。
石を窓などに投げて音を出し住人が出てくるかどうかで判断します。
インターホンを使う場合もありますが、目立つ可能性が高い場合石が使われる可能性があります。

5.空き巣マーキングされる場所

空き巣マーキングは、犯罪者が住宅や建物を標的にする際に、特定の場所に目印やサインを残す行為です。
以下は、一般的に空き巣マーキングされる可能性のある場所について解説します。
 

1. 建物の入口

建物の玄関や出入り口周辺が空き巣マーキングの対象となることが最も多いです。
次回来た際に簡単に確認でき、管理しやすい為です。

2.ポスト
どこの家にもついているポスト。
ここには書き込んだりシールを貼れる素材が使われています。
その為入り口付近同様に対象とされやすいです。
 

3. 窓やベランダ

窓やベランダなど、家の外部から侵入することが可能な場所も空き巣マーキングされることがあります。
 

4. 側面や裏側

建物の側面や裏側、特に目立ちにくい場所も空き巣マーキングの標的となることがあります。
こうした場所は警戒されにくく、侵入しやすいためです。

5.電気メーターボックス
メーターボックスはどの家庭にも大抵ついていますがほとんどの人は見ないものの代表的なものです。
その為外から入りやすい場所に設置されている場合狙われやすい場所になります。

6.空き巣マーキングを発見した場合の対処法

写真を撮る

できるだけ明確な写真を撮影しましょう。
証拠を残すことが後になって役立つかもしれないからです。

警察に報告

マーキングを見つけたら速やかに警察に報告しましょう。
犯罪が起きていなければ動いてくれないと思い諦めてしまう人も多いかと思いますが大抵の場合パトロールを強化してくれます。
また付近にも同様のマーキングがあったり、マーキングがあった近所が空き巣被害にあっている場合など緊急性が高いと判断された場合捜査してくれる可能性もあります。
決して勝手にあきらめないように注意して下さい。

マーキングを消す
マーキングは空き巣の目印です。
それが消されていれば空き巣は気づかれた事を察します。
そうすることで犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。
 

防犯対策の見直し
マーキングされたということは空き巣が下見に来たことが考えられます。

その為今まで以上に自宅や建物の防犯対策を見直し、強化することが必要です。
ドアや窓の鍵の確認、防犯カメラの設置、外灯の点灯など、犯罪者の侵入を困難にする対策を取りましょう。

8.まとめ

この記事では、「空き巣マーキング」という犯罪行為について解説し、その意味や対策について考察しました。
以下に要点をまとめます。

• 空き巣マーキングは、空き巣が住宅や建物に目印やサインを残して情報を管理共有する手法であり、主に対象の特定や情報共有、効率の向上を目的として行われることがあります。
   

• 空き巣マーキングの種類には、アルファベット、数字、シール、記号などがありますが、これらの意味は一般的なものではなく、地域や個々のケースによって異なる可能性があります。
   

• 空き巣マーキングが行われている可能性が考えられる場合、防犯対策を徹底することは重要です。
   

• 空き巣マーキングを発見した際の対処法として、写真を撮り、警察に報告することが大切です

空き巣マーキングは誰にでも起こりうる行為であり、警戒心を持ち、適切な対策を取ることが重要です。
まずは自分の家の周囲を確認してみましょう。

9.Q&A

Q1: 空き巣マーキングを見つけた場合、警察に報告する必要がありますか？

A1: はい、空き巣マーキングを見つけた場合は速やかに警察に報告することが重要です。
警察がその情報を受けて適切な対策を取ることができます。
また、警察のデータベースに情報が登録されることで、地域の防犯にも寄与します。
 

Q2: 空き巣マーキングを見かけたら、その場で消してしまってもいいですか？

A2: いいえ。まずは写真を撮影して警察に報告することをおすすめします。
その後消しましょう。
 

Q3: 空き巣マーキングが見つかったらどのくらい警戒すべきですか？

A3: 空き巣マーキングが見つかった場合、十分警戒しましょう。
今行っている防犯対策を考えて、自分の家の狙われやすい場所を早急に対処する事をお勧めします。