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キャッシュカード詐欺|その手口や事例、対処法を解説

はじめに

株式会社絆は防犯・防詐欺対策の専門家兼アドバイザーです。
講演会やグッズの紹介も行っております。
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目次

1.キャッシュカード詐欺とは
2.キャッシュカード詐欺手口
①警察官を装ってキャッシュカード詐欺
②カード会社を装ってキャッシュカード詐欺
③カード情報のスキミング
④フィッシング詐欺によるカード情報の漏えい
3.被害者にならないための予防策
4.被害に遭った場合の対処法
5.被害に遭った場合の相談先
①消費者ホットライン
②警察相談窓口
6.警察へ通報する前にやるべき事
7.まとめ
8.Q&A

1.キャッシュカード詐欺とは

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キャッシュカード詐欺は、不正な手段を使って被害者からカード情報や個人情報を入手し、それを利用して金銭をだまし取る犯罪行為です。
キャッシュカードは多くの人が一枚は持っているものなので誰でも被害にあう可能性があります。
詐欺師は様々な手口を用いて被害者を欺き、カード情報を不正に利用することで経済的な被害を引き起こします。
この手口は巧妙化しており、個人や法人を問わず幅広い被害が発生しています。
その為、手口や事例、対処法を知り自己防衛をしっかりとることが非常に重要です。

2.キャッシュカード詐欺手口

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① 警察官を装ってのキャッシュカード詐欺

手口の概要:
詐欺師は警察官を装い、被害者に対して緊急事態や不正取引の疑いがあるといった虚偽の情報を伝えます。
被害者を不安に陥れ、素早い行動を促し、その中でカード情報や暗証番号を聞き出します。
 

事例:
最近の事例では、被害者が自宅に電話がかかってきたり、警察官と名乗る者が自宅を訪れたりするケースが報告されています。
詐欺師は、ATMから大きな金額が引き出され、それが不正な取引であると主張し、被害者に対してカード情報や暗証番号の確認を求めます。
被害者は警察官と信じ込み、緊張状態にあるため、簡単に情報を提供してしまうことがあります。
 

注意点:
警察官は絶対にカード情報や暗証番号を確認するために訪れることはありません。
詐欺師の手口に引っかからないようにするためには、冷静になり、まず警察の公式な連絡先を確認してから対応することが重要です。
急な訪問や電話に対しては疑念を抱くことが大切です。

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② カード会社を装ってのキャッシュカード詐欺

手口の概要:
詐欺師は、カード会社のスタッフを装って被害者に連絡し、カードの不正利用が疑われるとして緊急の対応が必要だと主張します。
その後、被害者に対してカード情報やセキュリティコードの確認を求め、これを不正に利用します。
 

事例:
実際の事例では、被害者が自宅に届いたと思われる偽のメールや電話を受け、カード会社を装った者から連絡がありました。
詐欺師は、不正利用が疑われ、セキュリティの確認が必要であるとして、被害者に対してカード情報やセキュリティコードを入力させました。
これにより、詐欺師は被害者のカード情報を入手し、不正な取引を行いました。
 

注意点:
本物のカード会社は決してカード情報やセキュリティコードの確認を電話やメールで求めることはありません。
被害者は、受けた連絡に対して疑念を抱き、まず公式なカード会社の連絡先を確認し、それを通じて確認作業を行うべきです。
急な確認要請に対しては冷静に対応し、不審な点があれば直ちに警戒することが肝要です。

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③ カード情報のスキミング

手口の概要:
スキミングは、ATMやカード決済端末に詐欺師が装置を仕掛け、被害者のカード情報を不正に取得する手法です。
その装置を使うことで、詐欺師はカード情報や暗証番号を取得し、これを利用して不正な取引を行います。
 

事例:
最近のスキミングの事例では、ATMに取り付けられた小型のカードリーダーが利用されました。
被害者がATMを使用すると、この装置がカード情報をスキミングし、同時にピンコードも盗み取られました。
その後、詐欺師は複製されたカードとピンコードを用いてATMから現金を引き出し、被害者の口座から不正に資金を抜き取りました。
 

注意点:
スキミング装置は非常に小型で、通常は目立たないため、被害者は気付きにくいことがあります。
スキミング被害を避けるためには、ATMやカード決済端末を使用する際に、周囲に不審な装置がないかを確認し、カードを挿入する際には注意深く行動することが重要です。
また、定期的に口座明細を確認し、不審な取引がないかを注意深くチェックすることも必要です。

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④ フィッシング詐欺によるカード情報の漏えい

手口の概要:
フィッシング詐欺では、詐欺師が偽のウェブサイトやメールを用いて被害者を欺き、個人情報やカード情報をだまし取ります。
被害者は本物のサイトと勘違いし、情報を提供してしまうことがあります。
 

事例:
最近のフィッシング詐欺事例では、被害者が公式サイトを模倣したフィッシングサイトに誘導されました。
被害者は偽のサイトにアクセスし、ログイン情報やカード情報を入力すると、それが詐欺師に送信されました。
その後、詐欺師はこれを利用して不正な取引を行いました。
 

注意点:
正規の銀行やオンラインサービスは、通常、安全な通信手段を用いており、公式なウェブサイトであればアドレスバーに「https://」が表示されます。
フィッシングサイトはこれを模倣しにくいため、被害者はアクセスする際にURLを確認し、不審な点があれば直ちにアクセスを中止するべきです。
また、急なメールに対しても慎重になり、リンクをクリックする前に発信者を確認することが大切です。

3.被害者にならないための予防策

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被害者にならないためには、以下の予防策を実践することが重要です。

  1. 定期的な明細確認と不審な取引の監視:

    • カードや銀行口座の明細を定期的に確認し、不審な取引がないかを注意深く監視します。
    • 不明瞭な取引があれば、直ちにカード会社や銀行に連絡し報告します。
       
  2. 二要素認証の有効化:

    • 利用可能な場合は、二要素認証を有効にしてセキュリティを向上させます。
    • ログイン時にはパスワードだけでなく、追加の確認情報を入力することで不正アクセスを防ぎます。
       
  3. カードロックの活用:

    • カード会社が提供するカードロック機能を利用して、カードの不正利用を防ぎます。
    • カードを使用しない期間や特定の取引を制限することが可能です。
       
  4. 情報の適切な管理:

    • 個人情報やカード情報を慎重に管理し、他人と共有しないようにします。
    • 不要な紙の明細書やカードのコピーは安全に廃棄し、オフラインでの情報漏洩を防ぎます。
       
  5. 不審な連絡手段に注意:

    • 警察やカード会社からの連絡でも、急な確認や情報提供を求めるものには注意が必要です。
    • 急な電話やメールには冷静に対応し、正規の連絡先を確認してから対応します。
       
  6. セキュリティ意識の向上:

    • フィッシングサイトやスキミング装置に対する基本的な知識を身につけ、慎重な行動を心掛けます。
    • セキュリティに関する最新の情報を確認し、新たな手口に対する警戒心を保ちます。
       

これらの予防策を実践することで、詐欺師の手口に対抗し、自身のカード情報を守ることができます。

4.被害に遭った場合の対処法

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被害に遭った場合は、冷静かつ迅速に対処することが重要です。
以下は被害発覚時の対処法です。

  1. カード会社に直ちに連絡:

    • カードの不正利用が疑われた場合、直ちにカード会社に通報します。
    • 不正取引を報告するとともに、カードを一時的にロックしたり、取引制限をかけるよう依頼します。
       
  2. 警察に被害届を提出:

    • 被害が確認されたら、最寄りの警察署に被害届を提出します。
    • 不正利用の状況や可能ならば証拠となる情報を共有し、捜査の手助けをします。
       
  3. カード再発行と新たなセキュリティ対策の導入:

    • カード会社から提供される再発行サービスを利用して新しいカードを入手します。
    • 新しいカードにはセキュリティ機能の強化や追加の保護策を導入するように依頼します。
       
  4. 個人情報の確認と管理強化:

    • 不正利用があった場合、個人情報が流出している可能性があるため、他のアカウントやサービスのセキュリティも確認し、強化します。
    • パスワードを変更し、セキュリティ設定を見直すことで被害の拡大を防ぎます。
       
  5. 被害額の返金手続き:

    • カード会社に被害を通報し、不正利用の詳細な説明と証拠を提供します。
    • カード会社が不正利用の認識を確認した場合、被害額の返金手続きを開始します。
       
  6. クレジット使用履歴のモニタリング:

    • クレジット使用履歴をモニタリングし、不審な活動や新しいアカウントが開設されていないかを確認します。
    • 万が一、不審な活動が確認された場合は、速やかに対処措置を講じます。
       
  7. 法的なアドバイスを受ける:

    • 被害が深刻であれば、法的な専門家や消費者機関に相談し、適切な法的アドバイスを受けることが重要です。
       

これらの対処法を迅速に実行することで、被害の拡大を最小限に抑え、迅速な回復が可能となります。

5.被害に遭った場合の相談先

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消費者ホットライン(局番なし188)
これって詐欺かなといった簡単な相談にも消費者ホットラインは応じてくれます。
消費者ホットラインは、消費者の権利と安全を保護し、詐欺や詐欺行為の相談にも対処してくれます。
以下は消費者ホットラインを活用する際の手順です。

具体的なステップ:

  1. 問題を詳細に説明:
    消費者ホットラインに連絡し、詐欺被害の詳細を説明します。
    できるだけ具体的な情報を提供し、詐欺師の行為や取引について詳しく説明しましょう。
    ・いつ
    ・どこで
    ・どんな方法で
    ・相手の情報
     

  2. 指導を受ける:
    消費者ホットラインの担当者は、適切な指導やアドバイスを提供します。
    被害者がどのように対処すべきか、法的権利や手続きについて説明してくれるでしょう。
     

消費者ホットラインは、被害者を保護し、詐欺行為に対処するための重要な相談窓口です。
被害にあった場合や被害に発展する可能性がある場合、できるだけ早く消費者ホットラインに連絡し、専門家からの支援を受けることをおすすめします。

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警察相談窓口(#9110)

警察相談窓口は通報ではなく相談ができるところがメリットです。
警察に通報するということがハードルが高いと感じる人がいるはずです。
そんな人でも気軽に相談できるのが警察相談窓口です。
また相談内容が緊急性が高いと判断された場合、被害届までスムーズに話ができるのが警察相談窓口の特徴でもあります。
被害を少しでも受けた場合まずは警察相談窓口に相談しましょう。

6.警察へ通報する前にやるべき事

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警察への通報前に以下の手順を実施することで、被害の把握や迅速な対処が可能となります。

  1. 被害の確認と詳細な情報の収集:

    • 不正利用が疑われた場合、具体的な被害状況を確認します。
    • 不正な取引や詐欺行為に関する詳細な情報を整理し、時系列でまとめます。
       
  2. カード会社への直接の通報:

    • 被害がカード取引に関するものであれば、カード会社に直接通報します。
    • 不正利用の状況や詳細な取引内容を報告し、対応策を相談します。
      カード会社に連絡して、一時的なロックや制限をかけることで、被害の拡大を防ぎます。
      カード会社が提供するオンラインサービスを活用して、即座に対応します。
       
  3. 証拠の保全:

    • 被害に関連する証拠を保全します。
    • 不正取引の明細書、通信記録、詐欺メール、受信した電話の内容などを保存し、被害届提出時に役立てます。
       

これらの手順を踏んでから警察に通報することで、的確で効果的な対応が期待できます。

7.まとめ

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キャッシュカード詐欺は、巧妙な手口により被害者を欺き、カード情報や個人情報を不正に利用して経済的な損害を引き起こす深刻な犯罪です。
以下はキャッシュカード詐欺から身を守り、被害を最小限に抑えるためのポイントをまとめました。

  • 手口の理解と注意喚起:
    キャッシュカード詐欺の主な手口には、警察官やカード会社を装った詐欺、スキミング、フィッシング詐欺などがあります。
    これらの手口を理解し、注意を払うことが不可欠です。
     

  • 予防策の徹底:
    定期的な明細確認、二要素認証の活用、カードロックの利用、個人情報の慎重な管理など、予防策を徹底して実践し、不正アクセスや不正利用を未然に防ぎます。
     

  • 被害時のステップ:
    被害に遭った場合は、冷静に対処し、まずはカード会社へ直ちに通報します。
    そして、警察への被害届提出や法的なアドバイスの受け取りなど、効果的な対処手順を踏むことが肝要です。
     

  • 早期の通報と連絡先確認:
    被害が発覚したら速やかに関連機関に通報し、正規な連絡先を確認することで、被害の拡大を防ぎます。
     

キャッシュカード詐欺から身を守るためには、情報の正確な管理やセキュリティ意識の向上が欠かせません。
常に最新の手口や予防策を確認し、不審な行動には敏感に反応することが、安全なオンライン・オフライン生活の基本です。

8.Q&A

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Q1: キャッシュカード詐欺に遭った場合、すぐに警察に通報するべきですか?

A1: はい、キャッシュカード詐欺に遭遇した場合は、すぐに警察に通報するべきです。
被害届を提出することで、警察が捜査を開始し、不正利用の状況を把握する手助けとなります。
 

Q2: 被害届を提出する際、どのような情報が必要ですか?

A2: 被害届を提出する際には、被害の詳細な状況や取引履歴、不正利用が発覚した経緯など、できるだけ具体的な情報が必要です。
証拠となるもの(明細書、通信履歴、詐欺メールなど)も提出すると効果的です。
 

Q3: 被害届提出後、どのような手続きが待っていますか?

A3: 被害届提出後、警察が捜査を進め、不正利用の状況や詐欺師の特定を行います。
同時に、カード会社と連携し、被害額の返金手続きや新しいカードの発行手続きが行われます。
 

Q4: キャッシュカード詐欺の予防策として、二要素認証はどれくらい有効ですか?

A4: 二要素認証は非常に有効なセキュリティ手段の一つです。
通常のパスワードだけでなく、追加の認証要素(例: SMSによるコード送信)が必要となるため、不正アクセスを難しくします。
できるだけ多くのセキュリティ機能を活用することが望ましいです。
 

Q5: 被害に遭ったら、なぜ早急な通報が必要なのですか?

A5: 早急な通報は、不正利用の追跡や捜査を迅速に進めるために重要です。
被害が発覚してからの時間が経過すると、不正利用の痕跡が薄れ、詐欺師の特定や捕捉が難しくなる可能性があります。
早めの通報が被害の最小化につながります。

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