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デート商法の手口や対処法|クーリングオフや契約取り消し

目次

1.デート商法とは
2.デート商法の手口
①マッチングアプリ、SNSなどを活用
②すぐには勧誘せず、デートを重ねて関係を深める
③契約後もしばらくは恋人関係を続ける

3.デート商法の対処法
①冷静になる
②家族、友人に相談する
③不要なものははっきり断る

4.クーリングオフ
5.デート商法は契約の取り消しが可能
6.詐欺や脅迫の場合警察も

7.相談できる場所
①消費者ホットライン
②警察相談窓口
③法テラス

8.まとめ
9.Q&A

1.デート商法とは

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デート商法は、勧誘目的を隠して被害者に近づき、恋愛感情を利用して商品やサービスを売り込む詐欺の手口の一つです。

デート商法の被害の背後には、心理学的なテクニックや詐欺師の巧妙な計略が存在します。
被害者の多くは感情的になり、合理的な判断が難しくなります。

以前までのデート商法は、待ち合わせ初日にいきなり事務所に連れていき勧誘をするといったことが多くありました。
ですが最近では勧誘はせずにまるで恋人のようにデートを重ねて時には体の関係を持つ詐欺師までいます。
その相手が感情に訴えかけてきた時、あなたは断れるでしょうか?

デート商法は冷静に注意することや周囲の人に相談することで、被害を未然に防ぐことが可能です。
自己防衛意識を高め、怪しい相手からの勧誘には警戒心を持つことが重要です。
また、契約の際には法的な知識を持つことも有用です。
デート商法から身を守るために、冷静かつ賢明な判断が不可欠です。

2.デート商法の手口

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① マッチングアプリ、SNSなどを活用

詐欺師は、主に以下の方法でデート商法の被害者を見つけます。

  • マッチングアプリ:
    詐欺師は、恋愛を求める人々との接触をマッチングアプリを通じて行います。
    彼らは魅力的なプロフィールを作成し、被害者の興味を引くことを狙います。
     

  • SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス):
    詐欺師はFacebook、Instagram、XなどのSNSプラットフォームを使用し、被害者とコンタクトを取ります。
    彼らは主に偽のアカウントで近づいてきます。
     

  • オンラインコミュニティ:
    詐欺師は、共通の趣味や興味を持つオンラインコミュニティに参加し、被害者を見つけます。
    これにより、共通の関心事を共有することから信頼を築きやすくなります。
     

詐欺師はこれらのプラットフォームを活用して、被害者との接触を開始し、次の段階に進みます。

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② すぐには勧誘せず、デートを重ねて関係を深める

デート商法の詐欺師は、急な勧誘を避け、被害者との関係を築くために以下の手法を用います。
 

1. 恋愛感情を利用

詐欺師は、被害者とのデートを通じて恋愛感情を育むことを目指します。
彼らは魅力的で愛情深い態度を装い、被害者に対して特別な存在であるかのように振る舞います。
これにより、被害者は信頼し、警戒心を緩めます。
 

2. 時間をかける

詐欺師は、契約を急がせず、デートを継続して関係を深めます。
これにより、被害者は詐欺の兆候に気づきにくくなります。
長期的な関係を築くことで、詐欺の企みが不審に思えなくなります。
 

3. 売り込みを避ける

デート商法の詐欺師は、しばしば商品やサービスの詳細を隠し、契約について明確な情報を提供しないことがあります。
代わりに、被害者に対して「特別な機会」や「お得な提案」を与えるといった漠然とした約束をします。
 

4. 同情心を利用する

詐欺師は、被害者との関係が構築されたと判断した場合、同情心を利用します。
例えば今月売り上げが悪く助けてほしいや知り合いを助けたいなどあなたの心に響く演出を施します。
 

デート商法の詐欺師がデートを重ねる理由は、感情的な結びつきを作り、被害者の警戒心を和らげ、契約を成立させることです。
詐欺師は被害者を感情的に操作し、理性的な判断を難しくすることで、成功率を高めます。

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③ 契約後もしばらくは恋人関係を続ける(クーリングオフ対策)

デート商法の詐欺師は、被害者が契約を取り消すことを難しくするために、契約成立後も恋人関係を続ける戦略を採用します。
 

1. 恋人関係の維持

詐欺師は契約が成立した後も、被害者に対して恋人として接触を続けます。
デートやメッセージの交換、電話でのコミュニケーションを続け、被害者との感情的な結びつきを維持します。
被害者は相手に感情的に依存し、契約の取り消しをためらうことがあります。
 

2. クーリングオフ対策

クーリングオフとは、一定期間内に契約を取り消す権利を指します。
詐欺師はこの期間を意図的に過ぎさせ、被害者が契約の取り消し手続きを行いにくくします。
被害者は感情的に結びついており、契約解除が恋愛関係の終了を意味すると考え、ためらうことがあります。
 

契約成立後も恋人関係を維持する戦略は、被害者の感情的な依存を利用し、契約の取り消しを難しくするために用いられます。
詐欺師は被害者に対して継続的に心理的な圧力をかけ、合理的な判断が難しくなるように仕向けます。

3.デート商法の対処法

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① 冷静になる

デート商法に巧妙に巻き込まれないための対処法の第一歩は冷静さを保つことです。
以下は冷静になるための具体的な方法です。
 

1. 急な提案には警戒する

詐欺師はしばしば急な提案や契約締結を急かすことがあります。
急いで返答する前に、提案をよく考え、不審に思う点を見逃さないようにしましょう。
 

2. 感情的な影響を受けないようにする

デート商法は感情に訴えかけることが多いため、感情的になりやすいです。
詐欺師の甘言に惑わされないよう、冷静な判断を心がけましょう。
 

3. 自己防衛意識を高める

デート商法に巻き込まれる前から、自己防衛意識を高めることが大切です。
怪しい相手からの勧誘に対して警戒心を持ち、個人情報や財産を守るための対策を考えましょう。
 

冷静になることは、デート商法に対抗するための基本です。
感情に流されず、合理的な判断をすることが詐欺から身を守る第一歩となります。

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② 家族や友人に相談する

デート商法に巻き込まれた際、家族や友人に相談することは非常に重要です。
特に、恋愛感情が芽生え、お金の話が出てきた場合、迅速に行動する必要があります。
以下は相談する際のアドバイスです。
 

1. 恋愛感情と金銭に注意を払う

恋愛感情が発展し、お金の話が出てきたら、警戒心を持つべきです。
詐欺師は感情的な結びつきを利用して信頼を築くことがあり、その後に詐欺を仕掛けることがあります。
感情と金銭の関連性を注意深く見極めましょう。
 

2. 家族や友人に相談する

不安や疑念が生じたら、家族や友人に相談しましょう。
彼らは冷静な第三者の視点を提供し、詐欺の兆候やリスクを明確にするのに役立ちます。
 

3. 恋愛感情に関しても相談

デート商法は感情に訴えかけ、被害者を感情的に操作しやすいです。
恋愛感情についても家族や友人とオープンに話し合い、感情的な依存を防ぎましょう。
 

相談を通じて、冷静な判断を保ち、詐欺からの回避策を見つけることができます。
家族や友人のサポートを得ることで、被害を未然に防ぐ可能性が高まります。

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③ 不要なものははっきり断る

デート商法の被害を避けるために、はっきりと「NO」と言うことは非常に重要です。
以下は断る際のポイントです。
 

1. 自己主張を忘れない

詐欺師はしばしば巧妙な圧力をかけてきますが、自己主張を忘れずに、自分の意思をはっきりと伝えましょう。
感情的な操作に屈しないよう心がけましょう。
 

2. 理由を示す

「NO」と言うだけでなく、断る理由を示すことが効果的です。
理由を説明することで、詐欺師による説得を難しくすることができます。
 

3. 責任を感じない

詐欺師の圧力に屈しないように、自身が何か悪いことをしているわけではないという自覚を持ちましょう。
詐欺師は騙しの専門家であり、被害者に罪悪感を植え付けようとしますが、それは詐欺の一部です。
 

4. 一度の決断

一度NOを言ったら、それ以上の議論や圧力に屈しないようにしましょう。
詐欺師はしばしば時間をかけて説得を試みますが、強く断り続けることが大切です。
 

デート商法の詐欺師に対しては、はっきりとした姿勢を持つことが重要です。
断固として不要なものを受け入れないことで、詐欺から身を守ることができます。

4. クーリングオフ

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クーリングオフは、契約が成立してから一定期間内に、契約を取り消す権利を消費者に与える法的な保護措置です。
デート商法の被害から回避するために、クーリングオフについて理解しておくことが重要です。

 

1. 権利の期間を知る

一般的にデート商法の多くはアポイントセールスや訪問販売に該当します。
その場合、契約書面が交付された日から8日間は、クーリングオフをすることが可能です。
 

2. 弁護士に相談する

クーリングオフを行う場合、通常は書面での通知が必要です。
クーリングオフに該当するかや手続きの進め方など素人には分からないことだらけです。
また最大の理由は8日間という時間制限があるところです。
素早く行動することが大切です。
 

契約書のコピーなど、重要な書類は保管しておきましょう。
これらの書類が争議の際に証拠となります。

デート商法に巻き込まれた場合、契約の取り消しを検討する際には、クーリングオフの権利を利用することができるか確認しましょう。
しかし、詐欺師はクーリングオフ期間を逃させるために工作を行うことがあるため、できるだけ早く行動することが重要です。

5.デート商法は契約の取り消しが可能

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高額化するデート商法被害の現状を受け、国は消費者契約法を改正しました。
これによりデート商法という分類が認められクーリングオフ期間を過ぎてしまっても契約解除ができるようになりました。

取り消しの権利:

被害者に「社会生活上の経験」が乏しいため、販売員に対して「恋愛感情その他好意の感情」を抱き、かつ販売員も同じ感情を抱いていると誤信してしまった場合に、その感情を利用され、契約を締結しなければ販売員との関係を破綻すると告げられたために消費者契約を締結してしまったときは、その契約の取り消しが可能となりました。

注意点
法律は証拠がものをいいます。
実際にはデート商法でも立証できなければ法律で裁けません。
その為必ず専門家、弁護士に相談することをお勧めします。

6.詐欺や脅迫の場合警察も

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デート商法が詐欺や脅迫に結びつく場合、法執行機関である警察も関与することがあります。
以下は警察の役割と被害者が取るべき行動についての詳細です。
 

警察の役割:

1. 刑事訴追

詐欺や脅迫が疑われる場合、被害者や情報提供者の報告を受けて、警察は刑事訴追を行います。
詐欺師や犯罪者を特定し、法的措置を講じます。
 

2. 証拠収集

警察は証拠を収集し、事件の詳細を調査します。
被害者が提供する情報や契約書、通信記録などが証拠として活用されます。
 

3. 被害者の保護

警察は被害者の安全とプライバシーを保護するため、必要な対策を講じます。
また、被害者に法的アドバイスを提供することもあります。
 

被害者が取るべき行動:

1. 警察への報告

詐欺や脅迫の被害に遭った場合、警察に報告しましょう。
詳細な情報や証拠を提供することが重要です。
 

2. 証拠の保持

警察への報告に際しては、契約書、通信記録、メッセージ、電子メールなどの証拠を保管し、警察に提供しましょう。
 

3. 指示に従う

警察はスペシャリストです。
自身を守る方法や今後取るべき行動のアドバイスをしてもらいましょう。
不安なことは遠慮せず相談しましょう。
 

警察への報告は、詐欺や脅迫といった犯罪の防止と犯罪者の摘発に役立ちます。
被害者は積極的に協力し、法的な措置を講じることで、詐欺師や犯罪者に立ち向かうことができます。

7.相談できる場所

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① 消費者ホットライン(局番なし188)

消費者ホットラインは、詐欺や不正行為など様々な相談を受け付け、消費者の権利を保護するためのサービスです。
その為どんなに相談でも出来て、且つ気軽に相談できる場所です。
相談者は詳細な情報を提供し、アドバイスや時には法的なサポートを受けることができます。
消費者ホットラインは詐欺の被害者をサポートするための貴重なリソースです。

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② 警察相談窓口(#9110)

警察相談窓口では緊急性がそれほど高くない場合の相談も取り扱っています。
また被害に発展する可能性がある場合も同様です。
警察なのでデート商法に詳しい担当者もいます。
あなたの状況が警察が動けると判断した場合、スムーズに被害届の受理に繋がります。
相談前には必ずあなたの状況を整理しておきましょう。

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③ 法テラス(0570-078374)

法テラスは、日本国内で法律に関する無料相談を提供する公的な組織です。
以下は法テラスに関する詳細です。
 

1. 法テラスの役割

法テラスは、法的な問題や疑念に直面している人々に対して法的なアドバイスやサポートを提供することを目的としています。

具体的な役割は次の通りです:

  • ・法的アドバイスの提供
  • ・法的手続きや訴訟の支援
  • ・費用のサポート(法的援助制度)
  • ・法律に関する疑問や悩みに対する情報提供
     

2. デート商法に関連する相談

デート商法に関連する問題や詐欺に遭った場合、法テラスに相談することができます。
専門家は被害者に対し、法的な権利や適切な法的対策についてのアドバイスを提供します。
 

3. 証拠と情報の提供

相談の際には、詐欺や不正行為に関する証拠や詳細な情報を提供することが重要です。
これにより、専門家は適切なアドバイスを提供し、必要な法的手続きを案内できます。
 

法テラスは、法律に関する知識やアクセスを提供し、被害者が法的な問題に対処するのに役立ちます。
デート商法に関連する法的な問題や悩みがある場合、法テラスへの相談を検討し、適切なアドバイスを受けましょう。

8.まとめ

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デート商法は、感情を利用して消費者を詐欺師の罠に誘導する悪質な手口です。
この記事では、デート商法についての詳細な情報を提供し、被害を避けるための対処法や相談先について解説しました。
 

デート商法は、マッチングアプリやSNSを活用し、被害者と恋愛感情を築いてから詐欺行為を仕掛ける手口です。
詐欺師は恋人関係を装い、契約を巧妙に勧誘することがあります。
しかし、被害者は冷静な判断や適切な対策を講じることで、デート商法から身を守ることができます。
 

理由や根拠

デート商法は感情を利用し、被害者の判断力を鈍らせることを狙っています。
詐欺師は恋愛感情を装い、契約を強引に勧誘するため、被害者は冷静な判断が難しくなります。
 

事例

デート商法の事例として、マッチングアプリやSNSを通じて詐欺師が被害者に接近し、契約を結ぶよう誘導するケースがあります。
また、契約後クーリングオフ期間が過ぎるまで恋人関係を装い、被害者を安心させる手法が一般的です。
 

注意点

デート商法から身を守るためには、冷静な判断力を保ち、急な提案や契約には警戒することが大切です。
また、家族や友人に相談し、不審な状況や契約を確認することも重要です。
不要なものははっきり断り、契約の取り消し権利を利用することも選択肢として考えましょう。
 

デート商法は感情を操り、消費者を詐欺の被害者にする手法であるため、警戒が必要です。
しかし、冷静な判断力を保ち、適切な対策を講じれば、詐欺から身を守ることができます。
被害を受けた場合は、消費者ホットライン、警察相談窓口、法テラスなどの相談先を活用し、法的なアドバイスやサポートを受けることが大切です。
デート商法にだまされないよう、情報を共有し、身を守る知識を広めていきましょう。

9.Q&A

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Q1. デート商法を避けるためにどのような警戒心を持つべきですか?

A1. デート商法を避けるためには以下の警戒心を持つことが重要です:

  • 急な提案や契約には注意する:
    感情的な操作を受けやすい状況で契約を急がせる場合、警戒が必要です。
     
  • 契約前によく考える:
    契約書を読み、契約内容を理解し、慎重に判断することが大切です。
     
  • 不明瞭な情報に疑念を抱く:
    詳細な情報や契約条件が不明瞭な場合、詐欺の兆候かもしれません。
     
  • 家族や友人と相談する:
    不審な状況や契約内容について、信頼できる人に相談することが重要です。

     

Q2. デート商法の被害に遭った場合、どのように対処すべきですか?

A2. デート商法の被害に遭った場合、以下の対処法を検討しましょう:

  1. 冷静になる:
    感情的にならず、冷静に状況を評価しましょう。
     
  2. 家族や友人に相談する:
    疑念を抱いた場合や契約に関する相談が必要な場合、信頼できる人に相談しましょう。
     
  3. クーリングオフを検討する:
    契約を取り消す権利を持っている場合、クーリングオフ期間内に取り消しを検討しましょう。
     
  4. 警察や法テラスに相談する:
    詐欺や不正行為の場合、警察相談窓口や法テラスなどの相談先に連絡し、法的なサポートを受けることが重要です。

     

Q3. デート商法の特徴的な手口はありますか?

A3. デート商法の特徴的な手口は以下の通りです:

  • マッチングアプリやSNSを活用:
    詐欺師はデート商法の舞台として、マッチングアプリやSNSを頻繁に利用します。
     
  • 恋人関係の模倣:
    詐欺師は被害者に恋人関係を装い、感情的な結びつきを築こうとします。
     
  • 契約後も恋人関係を装う:
    契約後も関係を続け、クーリングオフ期間を逃させることがあります。

     

Q4. デート商法の被害を受けたら、どの相談先に優先的に連絡すべきですか?

A4. デート商法の被害を受けた場合、まず以下の順序で相談先に連絡することがおすすめです:

  1. 1.警察相談窓口:
    詐欺や犯罪の可能性がある場合、警察に連絡し、事件を報告しましょう。
     
  2. 2.消費者ホットライン:
    消費者保護機関が運営するホットラインで、詐欺や不正行為に関する相談を受け付けています。
     
  3. 3.法テラス:
    法的なアドバイスとサポートを提供する公的な機関で、詐欺に関する法的問題に対処します。

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